1998年12月日本人間工学会関西支部では携帯電話についてのシンポジウムを開催し、この分野の技術と社会の新しい関係に学界・産業界の関心を喚起しました。これを受けて、日本人間工学会ではモバイル人間工学研究部会を開設して、この分野の研究と利用の一層の進展に力を入れてきました。この間、40余りの関連学協会の協賛を得て、毎年の「ケータイ・カーナビ」のシンポジウムを開催し、広い分野から参加をえて年々実績を積み重ねてくることができました。これら8年の成果を継承し発展させることを目指して2007年3月には新生NPOモバイル学会が発足いたしました。
学会の目的
本学会は、スマート社会を支える技術・製品・サービスの提供側と受け手側の人たちに対して、研究・調査・情報提供・人材育成・交流機会の提供等を通じて、スマート社会に暮らす人々の行動(以下、「スマートライフ」という。)に関する学術・文化の発展を促進する事業を行い、スマートライフの社会的信頼と安全の向上と適切利用の推進に寄与することを目的とする。(2022.3更新)
会長挨拶
このところ様々な新しいモバイル機器が市場に出て来ていますが、これから分かるように、モバイル機器は私たちの生活の一部となって来ています。しかし、生活の一部になればなるほど、良い面と悪い面がでてきます。モバイル機器は、たとえ同じ情報を提示するものであっても、使われ方の決まっているオフィス機器とは本質的に異なるものであると捉える必要があります。したがって、単にモバイル機器のインタフェースの使い勝手を議論するだけでなく、人の生活や日常行動を支援できるモバイルとはどのようなものか、さらにはモバイル機器によってどのような人間生活やコミュニケーションそして社会が作られるべきかを議論していかなければなりません。モバイル機器には様々な解決すべき課題がありますが、目先の課題にとらわれることなく、モバイルインタラクション研究の本質を探って行く場を提供することで,会員各位の研究の方向性をナビゲートする学会にしたいと思います。そのためにも、幅広い自由な視点を持つことをモットーとして、社会情勢の把握、新しい技術の理解、多様な研究手法の探求、異分野との交流など、貪欲に研究を進めるためのエネルギーの源泉となるように、シンポジウムや研究会などの討論の場、また情報提供、情報発信、そして体験の場をもうけていきたいと思います。
学会の活動
- スマートライフに関する研究・調査・情報提供事業
- スマートライフに関するシンポジウム・研究会・セミナー等の開催事業
- 人材育成・交流事業
- 優れた研究の奨励・研究業績の表彰事業
スマートライフ学会役員 (2022年3月10日より任期2年)
理事・会長
- 遊橋 裕泰(静岡大学)
理事・副会長
- 渋谷 雄(京都工芸繊維大学)
- 大森 正子(神戸女子大学)
理事
- 小張 敬之(青山学院大学)
- 川野 常夫(摂南大学)
- 大門 樹(慶応義塾大学)
- 丁井 雅美(広島国際大学)
- 長谷川 聡(名古屋文理大学)
- 古川 宏(筑波大学大学院)
監事
- 松沼 正平(名古屋産業科学研究所)
- 伊藤 肇
企画委員
- 大杉 淳(パイオニア㈱)
- 境 薫(富士通デザイン㈱)
- 長谷川 旭(岐阜市立女子短期大学)
- 多賀谷 裕(情報通信ネットワーク産業協会)
- 江口 研一 ((社)電気通信事業者協会)
事務局
- 都築 泉美